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季語「十六夜(いざよい)」の解説と季語を使った俳句の例
秋の季節の季語の一つである「十六夜(いざよい)」です。
十六夜
季語の解説:
「十六夜」は、中秋の名月(十五夜)の翌日、つまり旧暦の16日夜の月を指します。「いざよい」とも呼ばれ、十五夜の月より少し遅れて出るために、「いざよう(ためらう)」という言葉が由来となっています。十六夜の月は、十五夜の明るさとはまた異なる柔らかな光で、秋の夜を穏やかに照らします。俳句では、十五夜から一歩進んだ静けさや、ほんのりとした寂しさが表現され、秋の深まりを感じさせます。
俳句の例:
季語「十六夜(いざよい)」を使った俳句の例です。
十六夜 遠くの鐘の 響き添う
解説:十六夜の静かな夜、遠くから鐘の音が響いてくる情景です。静かな夜に広がる鐘の音が、十六夜の月明かりとともに、秋の静寂と神秘的な雰囲気を引き立てています。
山越えて 十六夜の月 遅れ出づ
解説:山を越えて、十六夜の月が少し遅れて顔を出す様子を詠んでいます。十五夜の翌日のため、ためらうようにゆっくりと月が現れる情景が、秋の月夜の静けさと奥ゆかしさを感じさせます。
柔らかに 湖面を照らす 十六夜
解説:十六夜の月が、やわらかな光で湖面を照らしている情景を描いています。静かな夜、湖の水面に映る月の光が柔らかく、秋の夜らしい穏やかな雰囲気が感じられます。十六夜ならではの静かな月光が、秋の夜の深い静けさと落ち着きを表現しています。
著者 / Tommy Ikura
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