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季語「中元(ちゅうげん)」の解説と季語を使った俳句の例
秋の季節の季語の一つである「中元(ちゅうげん)」です。
中元
季語の解説:
「中元」は旧暦7月15日頃に行われる日本の伝統行事で、祖先への供養や感謝を表すとともに、お世話になった人々に贈り物をする習慣もあります。元は中国の道教の行事が由来で、日本では仏教行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びつき、夏の終わりを感じさせる行事として定着しました。中元は夏の名残と秋の訪れを感じる季節の節目であり、感謝や供養の心が表現されます。
俳句の例:
季語「中元(ちゅうげん)」を使った俳句の例です。
中元の 水引飾る 包みかな
解説:中元の贈り物として水引が飾られた包みの様子を詠んでいます。水引の飾りが丁寧に結ばれた贈り物に、贈る人の気持ちや、受け取る側への思いやりが感じられます。中元ならではの形式美が表現されています。
中元や 品のひとつに 涼の菓子
解説:中元の贈り物の中に涼しげな菓子が一つ入っている様子を詠んでいます。暑い時期に贈られる「涼の菓子」が季節に合い、受け取る側への気遣いや涼しさを感じる贈り物が表現されています。
中元の 心遣いに 胸打たれ
解説:中元の贈り物を受け取り、その心遣いに感動した様子を詠んでいます。贈り物に込められた思いやりや気遣いが、贈り主からの温かな気持ちを感じさせ、受け取る側の心に深く響いている情景が表現されています。
著者 / Tommy Ikura
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