季語「紅葉(もみじ、こうよう)」の解説と季語を使った俳句の例

秋の季節の季語の一つである「紅葉(もみじ、こうよう)」です。

紅葉

季語の解説:

「紅葉」は秋を象徴する季語で、樹木の葉が赤や黄、橙に色づく様子を指します。特にカエデやモミジが代表的ですが、さまざまな樹木が一斉に色づき、山や川沿い、庭園が秋色に染まる光景は日本の秋の風物詩です。「もみじ」は紅く色づいた葉を意味することが多く、「こうよう」は紅葉全体を指すことが多いです。紅葉は、秋の豊かさや季節の移ろいの美しさを表現するために俳句でよく用いられます。

俳句の例:

季語「紅葉(もみじ、こうよう)」を使った俳句の例です。

赤や黄の 紅葉の絨毯 踏み分けて

解説:赤や黄色に色づいた落ち葉が地面に積もり、それが絨毯のようになっている様子を描いています。その紅葉の絨毯を踏みしめる感覚が、秋の深まりや自然との触れ合いを感じさせ、秋の風情が伝わります。

紅葉の葉 子の手と合わせ 比べたり

解説:紅葉の葉を手に取って、子供の手とその大きさを比べている様子が詠まれています。親子で自然を楽しむ和やかなひとときが伝わり、紅葉を通じて秋の穏やかな時間が感じられます。

町中も 秋深まりて 紅葉色

解説:町全体が秋の深まりとともに紅葉色に染まり始めた様子を詠んでいます。自然の中だけでなく、町中にも秋が訪れていることが感じられ、紅葉が街を彩っている情景が想像されます。

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著者 / Tommy Ikura

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