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季語「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」の解説と季語を使った俳句の例
秋の季節の季語の一つである「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」です。
曼珠沙華
曼珠沙華は、鮮やかな赤い花を咲かせることで知られ、その花が咲く時期(秋)や、花の儚さ、毒性などから、しばしば死や悲しみといったテーマと関連づけられます。特に彼岸の時期に咲くため、仏教的な象徴性を持ち、故人や先祖を偲ぶ意味合いを含むこともあります。また、その毒性や花が突然咲き、突然散る様子から、「儚さ」や「一瞬の美」といったテーマでよく用いられます。
季語「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」を使った俳句の例です。
くれないの 命輝く 曼珠沙華
解説:鮮やかな赤色の曼珠沙華の花を通して、命の輝きを表現しています。特に「くれないの」(紅色)という表現が、曼珠沙華の特徴的な色を象徴し、同時にその美しさが命の儚さや儚い瞬間を象徴するかのように感じられます。曼珠沙華の色と命の輝きが重ねられた、感傷的で美しい俳句です。
曼珠沙華 川沿いの道 赤く染め
解説:曼珠沙華の赤い花が川沿いの道に沿って広がり、その色が道を赤く染めていく様子を描いています。秋の風景を鮮やかな色合いで表現し、曼珠沙華の存在感を強調しています。特に「赤く染め」という表現は、花が景色全体を染めるような印象を与え、情景を力強く描き出しています。
曼珠沙華 はかなく咲いて 散りにけり
解説:曼珠沙華の儚い命を表現しています。曼珠沙華は美しく咲いた後、すぐに散ってしまうことが多いため、その「はかない」性質を強調しています。「散りにけり」という過去形の表現が、儚さや一瞬の美をしっかりと感じさせ、命の儚さをしみじみと感じさせます。
著者 / Tommy Ikura
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