季語「伊勢海老(いせえび)」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「伊勢海老(いせえび)」です。

伊勢海老

季語の解説:

「伊勢海老」は、縁起の良い海の幸として、新年のお祝いの料理やおせち料理に使われる高級食材です。その威厳ある姿や鮮やかな色合いが、長寿や繁栄を象徴し、新年の祝福や繁栄を願う気持ちを込めて用いられます。古くから日本では、伊勢海老の長いひげが「長寿」、体の曲がった姿が「老人の姿」に見立てられ、めでたい存在とされてきました。俳句では「伊勢海老」を通して、新年の豊かさや祝いの席の華やかさを表現します。

俳句の例:

季語「伊勢海老(いせえび)」を使った俳句の例です。

伊勢海老の ひげも立派に 年を迎え

解説:伊勢海老の立派なひげが、年迎えの席で一層存在感を放っている様子を描写しています。伊勢海老の豪華さが新年の始まりの祝いにふさわしく、豊かさや長寿を願う気持ちが込められています。

家集い 伊勢海老に箸 伸びにけり

解説:家族が集まり、みんなで祝い膳の伊勢海老に箸を伸ばす情景です。新年の団らんや家族の和やかな時間が感じられる句です。伊勢海老が食卓を豪華に彩り、新年の喜びを盛り上げています。

祝膳の 鮮やかに映え 伊勢海老

解説:新年の祝膳に並べられた伊勢海老が鮮やかに輝き、目を引く様子を描写しています。豪華な伊勢海老が、祝いの席に華やかさと豊かさを添えている情景が表現されています。

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著者 / Tommy Ikura

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