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季語「初風(はつかぜ)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初風(はつかぜ)」です。
初風
「初風」は、新年に吹く最初の風を指し、冬の冷たさの中に新しい年の始まりを感じさせる新年の季語です。この風には、清らかで爽やかな印象があり、希望や新たな目標を運ぶ象徴として捉えられます。また、風そのものが持つ動きや音が、静寂な冬の情景と対比的に描かれることで、新年の生命感や始まりの躍動感が強調されます。俳句では、「初風」を使って新年の静寂を破る清らかな動きや、自然の中に生まれる新しい活力を詠むことが多く、希望に満ちた句に仕上げることができます。
季語「初風(はつかぜ)」を使った俳句の例です。[1]
初風が 去年の空気 運び去り
解説:「初風」という新年特有の爽やかな風を通じて、前年の残り香や感覚を吹き払う情景を描いています。「去年の空気」という表現が、過ぎ去った時間の余韻をほのめかしながら、それを「運び去り」と結ぶことで、新しい年の清々しさと希望を引き立てています。過去をしっかりと受け止めつつ、未来に向けて切り替える心情が伝わり、新年らしい前向きな印象を与える一句です。シンプルでありながら、時の流れと新たな始まりを感じさせる、深みのある作品です。
ありません。
著者 / Tommy Ikura
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