季語「今年(ことし)」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「今年(ことし)」です。

今年

季語の解説:

「今年」は、新しい年を迎えたことを指す新年の季語です。この言葉には、新しい一年に対する期待や決意、または未知への希望といった感情が込められています。俳句では、新年の清々しい始まりを象徴する情景や、人々の思いを表現する際に用いられることが多いです。また、「今年」という言葉が持つ親しみやすさや普遍性により、自然や行事、日常の中に新しい意味や感動を見出すことができます。この季語を使うことで、新年の始まりの瑞々しい空気感をシンプルかつ効果的に伝えることが可能です。

季語を使った自作の俳句:

季語「今年(ことし)」を使った俳句の例です。[1]

始まりは 今年も同じ 面子かな

解説:日常の新年の幕開けをユーモラスに描いています。「始まりは」という導入が、新しい年が始まる期待感を示しながら、「今年も同じ面子かな」という落ち着いた結びで、身近な人々や繰り返される日常への安心感や親しみを伝えています。新しい年が始まっても変わらない人間関係や風景を肯定的に受け入れる視点が感じられます。全体として、平凡なようでいて深い味わいがあり、新年を迎える穏やかな心情を素直に表現した一句です。気取らない言葉遣いが、この句の魅力を引き立てています。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「今年(ことし)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

又ことし 娑婆塞ぎぞよ 草の家

作者:小林一茶

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著者 / Tommy Ikura

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