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季語「蝸牛(かたつむり)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「蝸牛(かたつむり)」です。
蝸牛
季語の解説:
「蝸牛」は、梅雨の季節に雨を浴びながらゆっくりと動く姿が印象的で、初夏や梅雨時期の風物詩として親しまれています。日本では、蝸牛がのんびりとした動きをすることから、雨の日の穏やかな雰囲気や、自然との調和が感じられる象徴として詠まれることが多いです。俳句では、雨の中の静寂や、命の営みのひとつとして、夏のしっとりとした風情を表現するために用いられます。
俳句の例:
季語「蝸牛(かたつむり)」を使った俳句の例です。
軒下で 通り雨待つ 蝸牛
解説:軒下でじっとして、通り雨が過ぎ去るのを待っている蝸牛の姿を描いています。雨が好きな蝸牛が、雨が止むまで軒下でじっとしている様子がほのぼのとした静けさを感じさせます。梅雨時のひとときが詠まれています。
のんびりと どこまで行くのか 蝸牛
解説:のんびりと進む蝸牛に、どこへ行こうとしているのかと問いかける様子を詠んでいます。蝸牛のゆっくりとした動きに、日常の穏やかさやのんびりとした気持ちが込められています。
蝸牛 残した軌跡 光りけり
解説:蝸牛が残した跡が光っている様子を描いています。蝸牛の動きのあとに残る独特の光る線が、静かな雨の後の光景として印象深く表現されています。
著者 / Tommy Ikura
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