季語「山女(やまめ)」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「山女(やまめ)」です。

山女

季語の解説:

「山女」は、山間の渓流に生息する淡水魚で、特に夏に渓流釣りの対象として親しまれます。山女は清流の涼しさや透明さを象徴し、自然の美しい水辺を連想させるため、俳句では夏の清涼感を表現する題材としてよく用いられます。また、山女の姿や動きが、清らかな流れと共に夏の静けさや生命力を感じさせます。

俳句の例:

季語「山女(やまめ)」を使った俳句の例です。

夏川に 山女の影や 涼しさよ

解説:夏の川の中で、山女の影が涼しさを漂わせている様子を描いています。透明な川の中に見える山女の影が、清らかな流れとともに涼しさを感じさせ、夏の涼感が詠まれています。

山女跳ね 水面の涼を 弾きけり

解説:山女が跳ねることで、水面に涼しさが広がる様子を詠んでいます。山女の跳ねる動きによって生じる水の弾ける音や冷たさが、夏の清涼感を感じさせます。

山女焼く 香りほのかに 囲炉裏端

解説:囲炉裏端で山女を焼いているときの、ほのかな香りが漂う情景を詠んでいます。焼き魚の香りが夏の風情とともに感じられ、囲炉裏の風景が懐かしくも温かい夏の夜を思わせます。

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著者 / Tommy Ikura

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