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季語「雷鳥(らいちょう)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「雷鳥(らいちょう)」です。
雷鳥
季語の解説:
「雷鳥」は、日本の高山地帯に生息する鳥で、夏と冬で異なる羽色を持つことで知られています。特に夏は褐色の羽色をまとい、高山の岩場や草原に溶け込んでいるため、高山の自然の一部として存在感を放ちます。俳句では「雷鳥」を、夏の涼しさや高地の厳かな風景の象徴として、また夏の自然とともに生きる野生の姿を表現する題材として用いることが多いです。
俳句の例:
季語「雷鳥(らいちょう)」を使った俳句の例です。
雷鳥や 高嶺の風を 身に纏い
解説:高嶺の冷たい風を身にまといながら、雷鳥が佇んでいる様子を詠んでいます。雷鳥と高山の風の冷涼感が、高地の厳かな夏の雰囲気を感じさせます。
夏空に 雷鳥の声 遠く消ゆ
解説:雷鳥の声が夏の空に響き、やがて遠くへ消えていく様子を描いています。高山にこだまする雷鳥の鳴き声が、夏の静寂と広がりを感じさせる句です。
雷鳥や 遠き雪渓の 白ひかり
解説:遠くに見える雪渓の白い輝きと、そこにいる雷鳥の姿を詠んでいます。夏でも残る雪渓の光と雷鳥が、夏山の清涼感と荘厳さを感じさせます。
著者 / Tommy Ikura
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