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季語「天道虫(てんとうむし)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「天道虫(てんとうむし)」です。
天道虫
天道虫(テントウムシ)は、日本の夏を代表する昆虫の一つで、夏の季語としてよく詠まれます。赤やオレンジ色に黒い斑点が特徴的なこの小さな昆虫は、農作物の害虫を食べることで知られ、農業において非常に役立つ存在です。また、天道虫は日本の民間伝承にも登場し、「天の使い」「福の使者」として吉兆の象徴とされることもあります。そのため、天道虫が登場する俳句は、しばしば「幸運」や「希望」を象徴するものとなります。
季語「天道虫(てんとうむし)」を使った俳句の例です。
天道虫 手のひらの上 一休み
解説:この俳句は、天道虫が手のひらの上で一休みしているという静かな情景を描いています。手のひらに乗った天道虫は、何気ない瞬間を大切にし、穏やかな夏のひとときを感じさせます。
天道虫 車に飛び乗り 小旅行
解説:この俳句は、天道虫が車に飛び乗るシーンを描き、小旅行に出かけるという遊び心のある表現です。天道虫を人間のように描くことで、自然界の小さな存在が楽しげに冒険している様子を表しています。夏の軽快な気分や無邪気さを感じさせる作品です。
羽の上 七星輝く 天道虫
解説:天道虫の赤い羽にある黒い斑点を「七星」に見立てた作品です。天道虫の背中にある黒い紋様が、まるで星々が輝く夜空のように見えるという発想が、非常に詩的で幻想的です。夏の青空の下で、太陽を浴びながら天道虫の斑点が光っている様子が伝わり、自然の美しさや、ちょっとした生き物の造形美が際立つ句です。
著者 / Tommy Ikura
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