季語「夏の空（なつのそら）」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「夏の空（なつのそら）」です。

夏の空

「夏の空」は、夏の晴れやかな青空や、強い日差しが降り注ぐ空の広がりを指し、季節の特徴を象徴する情景です。青く澄んだ空、高く入道雲が浮かぶ空、夕立が過ぎたあとの爽やかな空など、夏のさまざまな空模様が表現されています。俳句では、開放的で活気に満ちた気持ちや、涼しさを求める情景を描く際に多く用いられます。

季語「夏の空（なつのそら）」を使った俳句の例です。

夏の空 海の青さを 写しけり

解説：夏の空が、下に広がる海の青さをそのまま映している様子を詠んでいます。空と海の青さが一体化し、清々しい夏の情景が感じられます。

夕暮れに 茜に色づく 夏の空

解説：夏の夕暮れ時、空が茜色に染まっていく様子を詠んでいます。日が沈むにつれて空が赤く染まる情景が、夏の終わりのひとときを感じさせます。

入道雲 夏の空へと 昇り立ち

解説：入道雲が夏の空に向かって大きく立ち昇る様子を描いています。入道雲の勢いが夏の力強さを象徴し、空の広がりと開放感が詠まれています。