季語「五月雨(さみだれ)」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「五月雨(さみだれ)」です。

五月雨

季語の解説:

「五月雨」は旧暦5月(現在の6月頃)に降る長く続く雨、つまり梅雨を表します。しとしとと降り続く雨が、風景や音、香りに湿気をもたらし、静けさや憂いが漂う情景を作り出します。俳句では、長雨のもたらす感慨深さや、自然や人々がこの雨にどのように向き合うかを描写する際に用いられます。

俳句の例:

季語「五月雨(さみだれ)」を使った俳句の例です。

五月雨や 葉を重くして 雨滴る

解説:五月雨が降り続き、葉が雨を含んで重くなり、その雨がぽたぽたと滴る様子を描写しています。葉にたまった水が滴る情景が、五月雨特有のしっとりした雰囲気を伝えています。

窓の外 眺めため息 五月雨の朝

解説:五月雨の朝、窓の外を眺めながら、雨で計画が崩れたことを悔しく思っている心情が表現されています。五月雨の降り続く様子と、それに対する人の感情がよく表れた句です。

五月雨や 傘の並ぶる 駅の前

解説:駅の前で、五月雨の中、傘が並んでいる光景が詠まれています。人々が五月雨の中で傘をさし、駅に向かっている情景が浮かびます。日常の一場面を通して、雨の風景が伝わります。

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著者 / Tommy Ikura

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