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季語「団扇(うちわ)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「団扇(うちわ)」です。
団扇
季語の解説:
「団扇」は夏の季節に使われる、手で持って仰ぐ扇の一種で、涼を取るために使われます。団扇は日本の夏を象徴する道具で、手作りのものから竹と紙で作られた伝統的なものまで様々です。現代ではエアコンや扇風機が普及していますが、団扇にはどこか懐かしい情緒や涼やかな音があり、夏の風情を感じさせます。団扇を使った俳句では、夕涼みや暑さを和らげるしぐさといった日常の一場面を詠むのに適しています。
俳句の例:
季語「団扇(うちわ)」を使った俳句の例です。
熱帯夜 団扇の風と 母の声
解説:熱帯夜の暑さの中で、団扇の風がわずかな涼をもたらし、その傍らで母親の声が響く情景を描いています。団扇で仰ぎながら母親が話しているような、家庭的で温かみのある雰囲気が伝わります。
夕涼み 団扇の風が 袖を撫で
解説:夕涼みをしていると、団扇で仰ぐ風が袖を軽く撫でていく情景が描かれています。涼をとるためのしぐさや、軽やかに吹き抜ける風の心地よさが感じられます。
縁側に 団扇と眠る 猫一匹
解説:縁側に置かれた団扇と、のんびり眠っている猫が描かれ、静かな夏のひとときを表しています。団扇と猫の姿が、どこか涼やかでほのぼのとした情景を伝えています。
著者 / Tommy Ikura
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