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季語「雪国(ゆきぐに)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「雪国(ゆきぐに)」です。
雪国
「雪国」は「雪(ゆき)」の子季語です。
「雪国」は、冬の間に多量の雪が降り積もり、独特の生活様式や風景が形成される地域を象徴する季語です。雪に覆われた大地、静まり返る山村の風景、雪道での生活の苦労や温かい人々の交流など、雪国ならではの情景や人々の営みを描く際に用いられます。この季語は、厳しい自然環境の中にある美しさや、雪に対する畏敬の念、そしてその中で育まれる人間の温かさや強さを表現するために適しています。俳句では、雪景色の壮大さや生活感、季節の移ろいを描く際に重宝される言葉です。
季語「雪国(ゆきぐに)」を使った俳句の例です。[1]
雪国や 白銀の里 煙立つ
解説:雪国特有の静けさと温もりを見事に描き出しています。「白銀の里」という表現が、一面の雪に覆われた静謐な風景を鮮明に想像させ、続く「煙立つ」がその中での人々の営みを感じさせます。自然の厳しさを背景にしながらも、温かさや命の気配を優しく描いている点が特徴的です。句全体からは、雪に閉ざされた中でも確かに続いている生活の力強さと美しさが伝わり、冬の静寂と温もりが調和した情緒深い作品です。
ありません。
著者 / Tommy Ikura
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