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季語「淑気(しゅくき)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「淑気(しゅくき)」です。
淑気
「淑気」は、新しい年の始まりに漂う清らかで穏やかな気配や雰囲気を指す新年の季語です。この言葉には、静けさと同時に、清らかな空気や神聖さ、新年の希望が込められています。淑気は自然と人々の生活に調和し、年の初めの厳粛で晴れやかな情景を思い起こさせます。俳句では、「淑気」を使うことで新年特有の空気感を表現するだけでなく、新しい年への期待や決意を詠むことができます。また、清らかさや厳かさを含む風景や心情の描写に適しており、詩的な深みを与える季語です。
季語「淑気(しゅくき)」を使った俳句の例です。
本殿の 鈴鳴らす音 淑気かな
解説:新年の清らかで厳かな空気の中、本殿で鳴らされる鈴の音が響く情景を描いています。「淑気かな」という結びが、新年の特有の神聖な雰囲気をさらに引き立て、鈴の音を通じて広がる淑気の清らかさが感じられます。「本殿の鈴鳴らす音」という具体的な描写が、句全体に明確な情景を与え、読者をその場に引き込む力を持っています。全体を通して、新年の静寂と神聖さを巧みに表現した一句であり、祈りや新たな希望を感じさせる作品となっています。
季語「淑気(しゅくき)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
いんぎんに ことづてたのむ 淑気かな
作者:飯田蛇笏
著者 / Tommy Ikura
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