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季語「人日(じんじつ)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「人日(じんじつ)」です。
人日
「人日(じんじつ)」は、正月七日のことを指す新年の季語で、五節句のひとつに数えられます。この日は「人を大切にする日」とされ、中国の伝統に由来する風習が日本に伝わりました。日本では、七草粥を食べて無病息災を願う風習が一般的で、正月行事の一環として親しまれています。「人日」は、正月気分が落ち着き、松の内の終わりを迎える日でもあり、静かな中に新年の健康と平穏を祈る気持ちが込められます。俳句では、七草粥や冬の景色、人々の穏やかな姿を通じて、新年の節目を象徴的に表現する際に使われます。
季語「人日(じんじつ)」を使った俳句の例です。[1]
人日や 最後の餅を 鍋入れる
解説:「人日」という新年の節目の日に、餅を鍋に入れる家庭の一場面をユーモラスかつ温かく描いています。「最後の餅」という表現が、お正月の終わりを象徴し、松の内の余韻を感じさせます。「鍋入れる」という具体的な動作が、家族の団欒や食卓の和やかな雰囲気を生き生きと伝えています。全体として、新年の行事が終わり、日常に戻りつつある中での小さな出来事に焦点を当て、日常の温かさを感じさせる一句です。シンプルながら、情景が明確に浮かび、親しみやすい作品となっています。
季語「人日(じんじつ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
人日や 本堂いづる 汗けぶり
作者:小林一茶
何をもて 人日の客 もてなさん
作者:高浜虚子
著者 / Tommy Ikura
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