季語「余寒(よかん)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「余寒(よかん)」です。

余寒

季語の解説:

「余寒(よかん)」は春の季語で、立春を過ぎて暦の上では春を迎えたものの、まだ冬の寒さが残っている時期を表します。春に向けて少しずつ暖かくなる兆しが見え始めるものの、寒さが完全に去っていないため、この時期の寒さは「余寒」と呼ばれます。余寒には、寒さの中にもやがて訪れる春への期待や、冬の名残を惜しむような趣が感じられます。

俳句の例:

季語「余寒(よかん)」を使った俳句の例です。

余寒なお 小窓に残る 霜の花

解説: 余寒が続く中、小窓に残った霜の模様が花のように見える情景を詠みました。

静かなり 余寒の朝の 遠き鐘

解説: 寒さが残る中、茶屋で湯気が立ちのぼっている様子を詠みました。

鳥の影 余寒の川に 揺れ映る

解説: 余寒が残る川の水面に鳥の影が揺れる情景を詠みました。

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著者 / Tommy Ikura

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