季語「春の宵（はるのよい）」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「春の宵（はるのよい）」です。

春の宵

「春の宵（はるのよい）」は春の季語で、春の穏やかで柔らかな夕暮れから夜にかけてのひとときを指します。寒さが和らぎ、昼間の暖かさが残る春の夜は、ほのかな温かみや安らぎを感じさせます。静かで落ち着いた雰囲気の中にも、心がゆったりと緩むような感覚があり、春特有のやさしい夜の情緒が漂います。「春の宵」は、春らしい柔らかな空気や、少しセンチメンタルな心情を描くのにふさわしい言葉です。

季語「春の宵（はるのよい）」を使った俳句の例です。

春の宵　町を灯せる　提灯や

解説: 春の宵に、町のあちこちに灯る提灯が静かに光を放っている情景を詠みました。

月明かり　春の宵には　淡く映え

解説: 春の宵の淡い月明かりが、景色をほのかに照らしている様子を詠みました。

薄紅の　花散る音や　春の宵

解説: 春の宵に、薄紅色の花が散りゆく音が静かに響く様子を詠みました。