季語「雷（かみなり）」の解説と季語を使った俳句の例

夏の季節の季語の一つである「雷（かみなり）」です。

雷

「雷」は夏の象徴的な自然現象の一つで、激しい音とともに稲妻が空を走る様子を指します。夏の強い日差しや暑さが引き金となり、夕立とともに発生することが多いです。雷がもたらす緊張感や空の大きな変化が、夏の活力や自然の厳しさを表現する題材として俳句に用いられます。雷の轟音や稲妻の輝きが、力強い夏のエネルギーを感じさせます。

季語「雷（かみなり）」を使った俳句の例です。

遠雷の 響き渡りて 風ひとつ

解説：遠くで雷鳴が響き渡り、それとともに一陣の風が吹いてくる様子を詠んでいます。雷の音が空気に緊張感を与え、雷鳴と風が一体となって夏の情景を引き立てています。

雷の 音に驚き 耳ふさぎ

解説：雷の大きな音に驚き、思わず耳をふさいでしまう様子を詠んでいます。雷の音の強さとその怖さが伝わってきて、夏の雷の迫力が表現されています。

雷鳴に 空が裂けゆく 稲妻よ

解説：雷鳴とともに稲妻が走り、まるで空が裂けるように見える様子を詠んでいます。雷と稲妻が生む壮大な夏の空の情景が、力強く描写されています。