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季語「樹氷(じゅひょう)」の解説と季語を使った俳句の例
冬の季節の季語の一つである「樹氷(じゅひょう)」です。
樹氷
季語の解説:
「樹氷」は、冬の厳しい寒さの中で、木々に付着した氷や霧が凍りついて形成される自然現象です。白く輝く木々が連なる風景は幻想的で、特に青空を背景にした樹氷は冬の美しさを極めた景色といえます。樹氷は、雪と異なり透明感や光の反射を伴うため、純白でありながらも多様な表情を見せます。俳句では、樹氷を通じて冬の清らかさや厳かさ、冷たい空気の静寂が詠まれることが多いです。
俳句の例:
季語「樹氷(じゅひょう)」を使った俳句の例です。
樹氷越え 遠く見ゆるや 雪の峰
解説:樹氷の向こう側に、遠くに見える雪に覆われた山の峰が描かれています。樹氷と雪の峰の両方が織り成す冬の壮大で冷たい景色が表現され、視線が自然の広がりへと誘われる情景です。
樹氷立つ 白き峰々 風もなく
解説:白い樹氷と連なる白い山々が立ち並び、風もなく静まり返った情景が描かれています。冬の厳かな静けさと冷たさが強調され、自然が見せる壮麗さが詠まれています。
凍てつきて 樹氷の森に 光射す
解説:凍りついた樹氷の森に朝の光が差し込み、白い世界が輝き出す情景です。冷たさの中にも暖かさが感じられ、静寂の中で樹氷が光を浴びてきらめく様子が、冬の美しさと神秘性を表現しています。
著者 / Tommy Ikura
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