季語「冬至(とうじ)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「冬至(とうじ)」です。

冬至

季語の解説:

冬至は二十四節気の一つで、昼が一年で最も短く、夜が最も長い日です。この日を境に少しずつ日が長くなるため、冬至は「陰極まれば陽に転ず」とも言われ、寒さの中に新しい始まりを感じさせます。日本では、冬至に「ゆず湯」に入ったり、「かぼちゃ」を食べたりする風習もあり、無病息災を願う行事として親しまれています。俳句において冬至は、寒さの極まった静かな冬の夜や、長い冬の終わりが近づく希望が表現されることが多いです。

俳句の例:

季語「冬至(とうじ)」を使った俳句の例です。

冬至の夜 ゆっくり語らう 親と子で

解説:冬至の夜に親子がゆっくりと語り合う情景を描いています。冬至の静かな夜に、家族が団欒し、穏やかに過ごす時間の温かさが伝わります。寒い冬の中でも、心が温かくなる親子の絆が表現されています。

冬至の街 ゆずの香りに 包まるる

解説:冬至の日に、街がゆずの香りに包まれている情景を詠んでいます。ゆず湯やゆずの風習が広まり、街全体がその香りに満ちているような、穏やかな冬至の日の雰囲気が感じられます。季節の行事にちなんだ香りが街全体に広がることで、伝統的な風習を身近に感じさせます。

静寂の 冬至の夜に 月あかり

解説:静かな冬至の夜に月明かりが照らしている様子を描いています。冬至の夜の静けさと、そこに差し込む月の光が、厳かで神秘的な雰囲気を醸し出しています。暗い冬の夜に、柔らかく照らす月の光が、静けさの中に美しさを添えています。

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。