季語「一月(いちがつ)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「一月(いちがつ)」です。

一月

季語の解説:

「一月」は冬の季語で、新しい年が始まり、清新な雰囲気と冬の厳しさが交錯する月を象徴します。この時期は、新年の祝い事や初詣といった行事が多く、希望や抱負を抱く一方で、冬の寒さや静けさが深まる季節でもあります。俳句では、年の始まりを表す情景や、新しい年への期待感、また寒さの中に感じる温もりを詠む際に多用されます。「一月」という季語は、年の節目の特別な意味を含みつつ、冬特有の静謐で厳かな雰囲気を描写する際に効果的です。

季語を使った自作の俳句:

季語「一月(いちがつ)」を使った俳句の例です。[1]

一月や 光る日記に 名を記す

解説:一月という新年の象徴的な季節感と、新しい日記に名前を記す行為を通して、未来への期待感や決意を静かに描いています。「一月や」という冒頭が、清新な空気と一年の始まりの特別感を際立たせ、「光る日記」が新しいスタートへの明るい希望を象徴しています。「名を記す」という結びは、個人的な思いや未来への心構えを暗示し、全体に静かな決意と温かさを感じさせます。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「一月(いちがつ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

一月と なりけり雪も ふりにけり

作者:正岡子規

一月や 去年の日記 なほ机辺

作者:高浜虚子

プロフィール画像

著者 / Tommy Ikura

毎日の暮らしの中で役立つ情報や、趣味に関するコンテンツを分かりやすく解説するサイトを製作しています。