季語「除夜(じょや)」の解説と季語を使った俳句の例

冬の季節の季語の一つである「除夜(じょや)」です。

除夜

季語の解説:

「除夜(じょや)」は、大晦日の夜、特に年越しの行事や心情を象徴する冬の季語です。除夜の鐘が響く時間は、過ぎ去る一年を惜しみながら新しい年を迎えるための特別なひとときです。この季語には、静かな時間の流れや、厳かさ、感謝、新年への期待感が込められています。俳句では、除夜の鐘、年越しの風景、家族との団らん、新年を迎える準備など、さまざまな情景を詠むことができます。「除夜」は、静けさと動き、過去と未来を繋ぐ瞬間の感情を表現するために非常に効果的な季語です。

季語を使った自作の俳句:

季語「除夜(じょや)」を使った俳句の例です。

除夜に一人 近くの店で 蕎麦食べる

解説:除夜という特別な時間に、一人で蕎麦を食べる静かな情景を描いた作品です。「除夜に一人」という冒頭が、大晦日の夜の静けさや少しの寂しさを象徴し、「近くの店で」という具体的な場所の描写が、日常的で親しみやすい雰囲気を与えます。「蕎麦食べる」という行為が、年越しそばという風習を想起させるとともに、新しい年を迎える準備としての小さな儀式のような趣を感じさせます。この俳句は、シンプルながらも、年の瀬の一瞬の孤独感と安らぎが織り交ざった情感を伝える一作です。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「除夜(じょや)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

除夜の灯は 金の砂子を 撒いてをり

作者:阿波野青畝

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著者 / Tommy Ikura

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