阿波野青畝の俳句
阿波野青畝(あわの せいほ)が作者の俳句の中で、このサイトの季語の解説ページでご紹介している俳句の一覧を表示しています。
道そぞろ 旧正の紀に 遊びつつ
土竜はや 通ひ路つくる 雪間かな
季語:雪間(ゆきま)
さみどりは すぐこみどりに 海女潜り
季語:海女(あま)
石をもて 固むる民家 海は夏
季語:夏(なつ)
年越すと 諸仏鬼神に 灯を献ず
季語:年越(としこし)
除夜の灯は 金の砂子を 撒いてをり
季語:除夜(じょや)
寒波急 日本は細く なりしまま
季語:寒波(かんぱ)
卵黄の ごとくに日あり 冬の雲
季語:冬の空(ふゆのそら)
夕づつの 光りぬ呆きぬ 虎落笛
季語:虎落笛(もがりぶえ)
無限大なる氷海や裂目見ゆ
季語:氷海(ひょうかい)
あおぞらに 外套つるし 古着市
季語:外套(がいとう)
焼芋の 懐ぬくめ 恋めきぬ
季語:焼藷(やきいも)
雪吊に 白山颯と かがやけり
季語:雪吊(ゆきつり)
人吉の 雨にわびしき 衾かな
季語:衾(ふすま)
ルノアルの 女に毛糸 編ませたし
季語:毛糸編む(けいとあむ)
星よりも 噴煙重し 去年今年
季語:去年今年(こぞことし)
初富士を 隠さふべしや 深庇
季語:初富士(はつふじ)
もう出たか 一九九三の 初日記
季語:初日記(はつにっき)
若水に 奈良井の宿の 杓卸す
季語:若水(わかみず)
口開いて 矢大臣よし 初詣
季語:初詣(はつもうで)

著者 / Tommy Ikura
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