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季語「初夢(はつゆめ)」の解説と季語を使った俳句の例
新年の季節の季語の一つである「初夢(はつゆめ)」です。
初夢
「初夢」は、新年に見る最初の夢のことで、元旦の夜(または2日の夜)に見る夢を指します。日本では、初夢の内容が一年の運勢を暗示すると考えられており、「一富士、二鷹、三茄子(いちふじ、にたか、さんなすび)」が縁起の良い初夢として有名です。このように、新年の希望や期待が込められた初夢は、将来の明るい展望や幸運を願う際に詠まれることが多く、新年の始まりの象徴的な季語となっています。
季語「初夢(はつゆめ)」を使った俳句の例です。
初夢や 富士の高嶺の 雲ひとつ
解説:初夢に富士山の高嶺が見え、雲がひとつ浮かぶ情景を描いています。新年に縁起の良い富士山が登場することで、幸福で平穏な一年を願う気持ちが表現されています。富士の高嶺と雲ひとつの対比が、静かで荘厳な雰囲気を生み出しています。
初夢に ひそかな願い 星に乗せ
解説:初夢に小さな願いを星に乗せて託す情景です。新年の希望や幸運を願う静かな心情が表現されています。夢の中で、ささやかな願いを星に乗せるという表現が詩的でロマンチックです。
小さき手 握りしめつつ 初夢へ
解説:小さな手を握りしめたまま、初夢を見ようとする様子が描かれています。特に子どもや家族の温かい雰囲気が感じられ、家庭の幸福が伝わってくる句です。手を握るという仕草に、新年の希望や親しみが込められています。
著者 / Tommy Ikura
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