夏目漱石の俳句
夏目漱石(なつめ そうせき)が作者の俳句の中で、このサイトの季語の解説ページでご紹介している俳句の一覧を表示しています。
濃かに 弥生の雲の 流れけり
季語:弥生(やよい)
人形も 馬もうごかぬ 長閑さよ
季語:長閑(のどか)
東風吹くや 山一ぱいの 雲の影
季語:東風(こち)
東風吹くや 山一ぱいの 雲の影
季語:朧月(おぼろづき)
花曇 尾の上の鐘の 響かな
季語:花曇(はなぐもり)
ちらちらと 陽炎立ちぬ 猫の塚
季語:陽炎(かげろう)
旧道や 焼野の匂ひ 笠の雨
季語:焼野(やけの)
春の川を 隔てて男 女かな
季語:春の川(はるのかわ)
空狭き 都に住むや 神無月
季語:神無月(かんなづき)
山寺や 冬の日残る 海の上
季語:冬の日(ふゆのひ)
吾が影の 吹かれて長き 枯野かな
季語:枯野(かれの)
善か悪か 風呂吹を喰つて 合点せよ
季語:風呂吹(ふろふき)
一人居や 思ふことなき 三ケ日
季語:三が日(さんがにち)
温泉や 水滑かに 去年の垢
季語:去年(こぞ)
馳け上る 松の小山や 初日の出
季語:初日の出(はつひので)
ことさらに 唐人屋敷 初霞
季語:初霞(はつがすみ)
隠れ住んで 此御降や 世に遠し
季語:御降り(おさがり)
初夢や 金も拾はず 死にもせず
季語:初夢(はつゆめ)
宇佐に行くや 佳き日を選む 初暦
季語:初暦(はつごよみ)
招かれて 隣に更けし 歌留多かな
季語:歌留多(かるた)
此春を 御慶もいはで 雪多し
季語:御慶(ぎょけい)
金泥の 鶴や朱塗の 屠蘇の盃
季語:屠蘇(とそ)

著者 / Tommy Ikura
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