季語「朧(おぼろ)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「朧(おぼろ)」です。

季語の解説:

「朧(おぼろ)」は春の季語で、春の夜や空気がぼんやりとかすんで見える様子を指します。「朧」という言葉は、はっきりとした輪郭がなく、柔らかくて夢のように曖昧な風景を感じさせ、春特有の穏やかで幻想的な雰囲気を表します。朧な光や空気感は、春の夜の静けさや、生命が動き出す季節の柔らかい情緒を感じさせ、儚く美しい印象を与えます。

俳句の例:

季語「朧(おぼろ)」を使った俳句の例です。

朧なり 川面に浮かぶ 月の影

解説: 朧な光が川面に映り、ぼんやりと浮かぶ月の影が見える情景を詠みました。

灯り消え 朧の空に 星ひとつ

解説: 街の灯りが消え、朧な空に一つだけ星が浮かんでいる情景を詠みました。

風揺れて 朧の道に 影淡し

解説: 朧な夜に風がそよぎ、道に映る影も淡く揺れている様子を詠みました。

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著者 / Tommy Ikura

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