季語「昼寝(ひるね)」の解説と季語を使った俳句の例

春の季節の季語の一つである「昼寝(ひるね)」です。

昼寝

季語の解説:

「昼寝」は、春の暖かさに誘われて昼間に軽く眠ることを指し、春の季語として親しまれています。特に春の日差しの柔らかさや、静かな午後の穏やかな時間と結びつき、日常の中に漂う安心感やリラックスした雰囲気を象徴します。この季語は、人間の生活感を描くと同時に、春の心地よさや季節の移ろいを表現する際に用いられます。俳句では、昼寝をする人の姿や、周囲の自然との調和、目覚めた瞬間の感覚などを詠むことで、春の静けさや安らぎを詩的に表現することができます。

季語を使った自作の俳句:

季語「昼寝(ひるね)」を使った俳句の例です。

春帽子 風に押されて 歩み軽し

解説: 春の帽子をかぶり、春風に押されるように軽やかに歩く様子を詠みました。

日差し受け 春帽子に影 揺らめきて

解説: 春の日差しを受けた帽子の影が、地面に揺らめいている情景を詠みました。

春帽子 そっと脱ぎたる 午後の風

解説: 春帽子をそっと脱ぎ、春の午後の風を感じる情景を詠みました。

有名な俳句、著名な俳人の俳句:

季語「昼寝(ひるね)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。

ひやひやと 壁をふまえて 昼寝哉

作者:松尾芭蕉

昼寝覚 うつしみの空 あをあをと

作者:川端茅舎

松風に 近江商人 昼寝かな

作者:村上鬼城

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著者 / Tommy Ikura

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