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季語「夏の川(なつのかわ)」の解説と季語を使った俳句の例
夏の季節の季語の一つである「夏の川(なつのかわ)」です。
夏の川
「夏の川」は、夏の季節に見られる川の情景を表す季語で、暑い季節の中で川がもたらす清涼感を象徴します。夏の強い日差しを受けながらも、川の流れそのものが持つ涼やかさや、川辺での活動を通じて自然との調和を感じさせます。この季語は、川の流れの速さや水音、川面に映る光、川辺で遊ぶ人々の姿を描写する際によく使われます。特に、夏の暑さを背景にした川の静けさや力強さの対比が、自然の雄大さや安らぎを強調する要素となります。
季語「夏の川(なつのかわ)」を使った俳句の例です。[1]
夏の川 裾めくりあげ 足浸す
解説:夏の暑さを和らげるために川に足を浸す情景を描き、涼しさと夏の日常を生き生きと表現しています。「裾めくりあげ」という動作が、川での素朴で自然な行動を具体的に描写しており、身近な夏の楽しみが伝わります。「足浸す」という結びが、川の冷たさを体感する瞬間を簡潔に表し、読者にその涼感を想像させます。全体として、夏の川辺で過ごすひとときの静かな喜びや、自然との触れ合いの心地よさを感じさせる一作です。
季語「夏の川(なつのかわ)」を使った有名な俳句や著名な俳人の俳句をご紹介します。
夏川や 水の中なる 立咄し
作者:正岡子規
馬に乗つて 河童遊ぶや 夏の川
作者:村上鬼城
夏川や どこかで笛を 吹いている
作者:幸田露伴
夏の河 赤き鉄鎖の はし浸る
作者:山口誓子
夏河を 越すうれしさよ 手に草履
作者:与謝蕪村
著者 / Tommy Ikura
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