季語「初富士(はつふじ)」の解説と季語を使った俳句の例

新年の季節の季語の一つである「初富士(はつふじ)」です。

初富士

季語の解説:

「初富士」とは、年が明けてから最初に見える富士山を指します。新年に初めて目にする富士山は、特に縁起が良いとされ、晴れやかな気持ちや希望、新しい年への期待が込められます。初日の出と同様に、新年の明るい未来を象徴し、神聖で荘厳な気持ちを抱かせます。俳句では「初富士」が、新たな始まりや、凛とした清々しさ、縁起の良さを表現する際に使われます。

俳句の例:

季語「初富士(はつふじ)」を使った俳句の例です。

初富士の 麓に光る 雪の白

解説:新年に見た富士山の麓が、白い雪に覆われて輝く様子が描かれています。新年ならではの清らかさと荘厳な富士山の姿が伝わり、静寂の中に神聖さが感じられます。

遠く見ゆ 初富士青く 冬空に

解説:遠くに見える初富士が冬の青空に映えて、清々しい印象を与えています。新しい年の始まりの希望を感じさせる句です。静かな冬の空と富士山の青さが美しい情景を描き出しています。

子ら遊ぶ 庭にそびえる 初富士や

解説:新年の朝、庭で遊ぶ子どもたちの背景にそびえる富士山が描かれています。新しい年の明るい未来や平和な日常が表現されています。子どもたちの無邪気な姿と、堂々とした富士山の対比が効果的です。

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著者 / Tommy Ikura

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